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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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今日は6月1日ですね!!
衣替えですよ、高校生。夏服ですよ、高校生。
よかったぁ。間に合った。この頃少し忙しいから間に合うか微妙だった…
おかげで少しカットしちゃった部分があったりして…

日付ものって楽しそうな気がします。とりあえず7月7日はやろうと思っているのですが、何かネタになりそうな記念日があったら言っていただけるとありがたいです。


以下、ss本文は「続きを読む」から。

いい天気だなぁ、と思いながら坂道を登る。
目的地が学校じゃなかったらハイキングを楽しんでいる気分になれるかもしれないな。
しかし、俺の目的地は言わずもがな自分の通う高校なわけだ。
そんなわけでいつも通りの坂道を汗をかきつつひたすら登る俺である。

クラスに着くとハルヒが机に伏しているのが見える。
こいつも暑いんだろう。
「おす、今日は暑いな」
カバンから下敷きを出しつつハルヒに話しかける。これは日課ってやつだ。
下敷きを仰いで自分に風を当てる。
「あたしも仰いでよ」
自分でやれ。もっと風に当たろうと思ってネクタイを緩める。
ハルヒは顔を上げて「もう!雑用なら団長を仰ぐのは常識でしょ!」とかなんとか言っている。
そんな常識は知らんね。どっかのにやけ顔したお前のイエスマン兼副団長にでも言え。きっとすぐに仰いでくれるだろうさ。
「夏服になったから少しはマシになるかと思ったのに全然ダメね」
今日は特別暑いんだよ。
「来月になったらどうなるのかしら。これ以上暑くなるなんて考えたくも無いわ」
どうにもならんだろう。気温が高くなっても今と同じように下敷きを団扇代わりにして仰ぎながら「暑い暑い」って言ってるだろうよ。
「そうよね。う~ん。クーラー入らないかしら」
こんな公立校ではそれは無理だな。まぁ、こいつが本気で望むなら不可能ではないのだろうが。
とりあえず今は仰いで少しでも涼む。
「あれ?あんた、蚊にでも刺された?」
なんだいきなり?
「そこ、赤くなってる。そこまで赤いってことはだいぶかゆいんじゃない?ん?でも蚊にしては色がちょっと変ね。痣?」
「……?あ!!ああ、ああ。そうそう。刺されたんだよ。ずいぶん気の早い蚊がいたもんだよな。そう、めちゃくちゃ痒かったんだ。ちょっと薬塗ってくる」
急いでトイレに向かう。もちろんシャツの襟を掴みながら。
ハルヒの言葉で思い当たることは1つだ。
トイレに誰もいないことを確認してから襟を掴んでいた手を外す。
恐る恐る見てみるとそこには確かに赤いところがあった。
「あ…んの、バカっ!!」
あれほど付けるなって言ったのに!!!
ハルヒにバレて困るのはお前だって同じだろうが!
いや、ハルヒ以外にバレても困るのだが。
だぁっ!!!とにかく文句を付けなくては気がおさまらん。
しかし、とりあえずボタンを上まで閉める。ネクタイもきちんと締める。
こういう風に真面目に制服を着ると、忌々しい奴ナンバーワンが思い浮かぶな。
ああ、くそっ。時間を確認すると、文句をつけに行く時間が無い。
しょうがない、休み時間にするか。
教室に帰るとハルヒは俺の下敷きを勝手に使っていた。
自分の使えよ。
「あたし、下敷き使わないのよね」
だから持って来てないの、とかなんとか。そんなの知るか。返せ。俺は今さっきよりも暑いのだ。何故かは知らん。
「それにしても、あんたなんでそんなにちゃんと制服着てるの?珍しい」
あー、あれだ。虫刺されのところを掻かないためにだ。掻くと悪化するからな。せっかく薬つけたんだしな。
「ふーん」
と言っているところでハンドボール馬鹿が来た。

はい、そんなこんなで休み時間だ。
イライラしながら9組に向かう。早く文句が言いたくてたまらん。
あいつのクラスを覗くとにやけ顔を発見する。なんで知らない女と話してんだよ。
教室に入って古泉の前に立つ。
「ちょっと付き合え」

「はい、なんでしょうか」
いつかも来た円形テーブルでコーヒーを飲みながら話す。
「俺に謝ることは?」
古泉はおやおや、という顔をしているが笑顔を崩さない。
ちょっとは悪びれろよ。
「なるほど、だからそんなに制服をきっちり着ているんですね」
くそ。わかってるんじゃないか。
「違う。夏服にせっかくなったことだし、年に何回かは真面目に着てやらんとこの制服をデザインした奴に失礼だろ」
そうですか、なんて言いながら信用してないな。こいつ。
まぁ、心にも無いことを言ってるんだからしょうがないか。
「しかし、気付いたということは誰かに指摘されたんでしょうか」
「…ハルヒにな」
と言うとさすがに古泉の顔が強張った。やっぱりバレたくないんじゃないか。
だから付けるなって言ってるのに、人の忠告を聞かないからこんなことになるんだ。
「虫刺されって言っておいたよ。たぶん信じてると思う」
「そうですか。やれやれですね」
お前が全面的に悪いんだけどな。
「すいません。いつもくらいの着崩しなら見えない位置にしたつもりだったんです。夏服だからといってはだけすぎたのでしょう?」
謝りながらも俺を批判してないか。こいつ。
うるさいな。格好くらい俺の好きにさせろよ。
「ですが、あれが見えたとなると第3ボタンまで開けたのでは?無防備なのはあなたの可愛いところでもありますが、無防備すぎるのはあなたの短所でもあります。僕と2人きりの時はいくらでも無防備にしていただいて構いませんが」
え~っと。なんだ、とりあえずこいつを殴ればいいのか?
「なんだよ、無防備って。男の上半身を見ても誰もなんとも思わないだろうが」
おい、古泉。あからさまに溜息つくんじゃねーよ。
「とりあえず、これからは気を付けてください」
お前が気を付ければいい話だろう。お前だ、お前。
「はい。僕ももちろん気を付けますよ。あなたの無自覚さをまだ侮っていたようなので、もっと下の方に付けるようにします」
こいつは馬鹿だ。やっぱり一発殴っておこう。

今日で1つ決心した。家を出る前に自分を鏡で見てから出るようにしよう。特に上半身を。
体育がある日や暑い日は特に念入りに。
あれだ、どっかのでっかい虫に刺された痕が残ってるかもしれないからな。

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