帰る理由

久しぶりすぎるｓｓ。
消失を曲解（いつものこと）

続きがあるんですが、書けない。
いろいろリハビリが必要です。本気で。



スタスカはPSP版も買うべきだろうか。
…買ってもやる時間ないか。
ファンディスクだけでいいかなぁ。
うたのプリンスさまが気になる今日この頃。
困ったものです。

「僕は涼宮さんが好きなんですよ」
 
その言葉を聞いて、胸が痛む
あれだけ俺に好きだ好きだと言っておいて、なんだそれは
 
お前が好きだと言うのは俺一人に向かってだけでいいんだよ
 
そんなことを考えている場合じゃないのにそればかりが気になってしょうがない
鍵を揃えなければ俺はあの世界に帰れない
長門がくれたヒントで俺は鍵を集めなければ

古泉のことなんて構ってなんかいられない
古泉の好きなやつなんてどうだって…

どうだっていいんだよ
 
どうせお前の好きなやつはあの世界に帰れば俺に戻るんだろう？
ハルヒじゃなく、俺のことを好きになるんだろう？

なんの不思議も無い世界。
情報統合思念体。ヒューマノイドインターフェイス。なんだそれ？
未来から来たと告白する美少女。そんなのは妄想だ。
灰色の空間に閉じ込められて赤玉になり怪物と戦う男子高生。新しい戦隊モノか？
自分の願いを無意識に叶えてしまう少女？時空の歪み？
そんなものは本の中だけ。テレビの中だけ。創作物。フィクションの世界。

いいじゃないか、それで。
その世界を望んできたんだろう？
 
この世界を好きになれよ。この世界で生きてみろよ。
でも、この世界には俺を飽きさせるほどに俺を好きだと言ってくる、整った顔を近づけてくるやつが俺の隣に居ない
 
それに耐えられない自分がいやだ
 
この世界がなければ気づかなくて済んだのに
邪魔なやつだと思いながらぬるま湯に浸かっていることが出来たのに
お前が俺の隣から居なくなるから気づいてしまった
気づきたくなんかなかったのに
馬鹿野郎
 
あの世界に戻りたいんだ
俺はSOS団が好きなんだよ
 
あのどうしようもない団長率いる変なキャラ設定を持っている連中が
お前を含めて
 
認めるのはこれ一回きりだ
お前に面と向かって言うのかは知らん
 
ただ、はっきりさせておかないといけないと思っただけだ
 
俺はお前が好きなんだよ
お前が俺の隣に居ない世界に俺は住めない
お前が憎たらしく整った顔を近づけて好きだと鬱陶しいほどに囁く世界じゃなければ生きられない
こんな俺にしたのはお前だ
何回も何回も同じ言葉を囁くお前だ
 
いつか長門は俺が鍵だといった
でも、この世界ではSOS団5人が鍵だ
 
戻ろう、あの世界に
 
少しはお前に優しく…出来るかは知らんが、何かは変わるはずだ

 

 
しゃりしゃりとリンゴの皮を剥く音が聞こえる
目を開けるといつもの笑顔が張り付いたお前が居る
俺が目を覚ましたことに気がつくと張り付いていた笑顔がもっとあからさまな笑顔に変化する
お前が俺に見せる顔はそれでいい
俺を不審者扱いするような顔はもうしないでくれ
 
俺がどんな状態だったのか説明される
そんな事実は俺の中にはないけれど、これがこの世界での事実
俺が選んだ世界での事実だ
もう少しでハルヒを起こすことになる
でもその前にお前に何かを言わなければ

俺がこの世界に帰ってきた理由を
あの世界で何よりも嫌だったことを

なぁ、どんな言葉をあげればお前は喜ぶのだろうか