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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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953 名前:風と木の名無しさん 投稿日:2007/05/17(木) 17:00:45 
  最近の流れをぶった切るようですまんのだが、
  実はハルヒは二人の仲を容認していて、キョンの知らない所で
  古泉とハルヒがキョンの事で色々はなしている、という図を
  受信したんだが、どうすればいいんだろう、文才無いのにネタだけ受信しても書けないぞorz

954 名前:風と木の名無しさん 投稿日:2007/05/17(木) 17:02:26
  古泉がハルヒに「最近彼が冷たくて・・・」とか相談してるのか
  生電話で 


ということでこれを元にssを書いてみた。
電話じゃないけど。
投下はその日のうちにしちゃったからここではだいぶ修正&加筆入ってます。
古泉とハルヒしか出てなかったけどキョンも登場させてみた。
古泉の心の中は敬語とタメ語が混ざっていて読みづらいと自覚している。
う~ん。古泉はどうやって考えているのかわからないな…


以下、ss本文は「続きを読む」から。

「ねえ、古泉くん。古泉くんとキョンって恋人同士なんでしょ?」


世界が停止した。


「な、何を言ってるんですか、涼宮さん!!そんなわけないじゃないですか!!」
「うん。隠してることも知ってる」
涼宮さんは平然と言ってのける。確信を持っているような顔だ。
ああ、どうしよう、もしかして今日で世界は終わってしまうのか?
やっぱり彼に手出ししたらいけなかったのか?世界が終わってしまう。彼がいるこの世界が。
ああ、この世界の終わりが近付いているかもしれないのに後悔することは彼ともっと一緒に居たかったということ。
自分はなんて浅ましいんだ。
それにしても、言い訳した方がいいのだろうか?でも、そんなことしても無駄のように思える。涼宮さんの目には迷いがない。
「別に男同士が悪いなんてあたしは思ってない。偏見なんか持ってないわ。だから本当のことを聞かせてほしいの」
ごまかせない。この人はごまかせない。言うしかない、この人には逆らえない。
「はい。付き合っています」
言ってしまった、とうとう言ってしまった。世界はどうなるのだろう。しかし、僕の考えとは裏腹に涼宮さんの顔は穏やかだ。
「うん、やっぱりね。そうだと思った」
「何故わかったんですか?」
「勘よ、勘。っていうか、2人ともわかりやすすぎなのよね…」
女の勘は恐ろしいとはよく言ったものだ。それにしてもそんなにわかりやすく態度に出していただろうか?
しかし、それよりもこの疑問を解消しないことには僕の精神は普段通りにはなれない。
「でも、その、あの、涼宮さんは彼のことが好きなんじゃ…?」
この質問は避けては通れない質問だ。覚悟して聞く。
それなのに涼宮さんはキョトンとした後に苦笑する。
「ああ、そうね。キョンのこと好きだったかも。でも、それはいいの。
キョンに対する感情は恋愛っていうよりもSOS団を作るきっかけを作ってくれた感謝とかの方が大きいってわかったの。
それに…キョンも古泉くんも一緒に居る時、幸せそうな顔してるんだもの。
そうね。最初は古泉くんに嫉妬しなかったって言ったら嘘になるけど…んっと。1週間くらいまえかな?諦められたわ」
ああ、2週間くらい前から1週間前まで閉鎖空間が多発していたと思ったらそういうことだったのか。
原因が掴めなくて機関はオロオロしっぱなしだったが、その原因が僕だったなんて。
それにしても、涼宮さんが彼を諦めた?本当に?僕を責めてもいない。
僕はよっぽどポカンとして阿呆みたいな顔をしていたんだろう。
「あははははは。古泉くん、その顔!!」
涼宮さんに笑われてしまった。
「うん。古泉くんの珍しい顔も見れたし、満足!幸せにね!
キョンはあたしが知ってるって言ったら、きっとものすごく嫌がるだろうから言わないでいてあげるわ!」
彼女はやっぱり彼のことを考えているのだ。いじらしいではないか。
涼宮さんのことはすごく大事だと思う。可愛い女の子だとも思う。でも、僕には彼の方が大事になってしまったのだ。

「で~も!!これだけは聞かせて!!」
彼に罰ゲーム!と言っている時のような眩しい笑顔+ニヤニヤ。
あれ?なんだか悪い予感がしますよ?なんでしょうね、何を言われるんでしょうか。
しかし、ここは何を言われても謙虚に受け止めるべきだ。
「どっちから告白したの?」
って!そんなことですか?いや、よく考えてみろ。結構恥ずかしいではないか。でも言うべきだ、ここは。何でも受け入れるって決めたことだし。
「…僕からですよ。まさかOKされるとは思っていませんでした。というか、最初は冗談だと思われました。彼の鈍感さは何とかならないのでしょうか」
「あたしに言われてもねえ。あたしの気持ちも気付いてもらえなかったんだし。っていうか、古泉くん。結構喋るわね?あたしはどっちから?としか聞かなかったのに」
ああ、涼宮さんのニヤニヤが5割増しです!
そうなんです、誰にも打ち明けていないから惚気るとか相談するとかそういう人がいないんです…困ったものです。
「古泉くん、本当は喋りたいんじゃない?」
涼宮さんの勘は本当に恐ろしい。苦笑するしかない。
「やっぱりね!いいわ!あたしが聞いてあげる!惚気でもなんでも来なさい!相談でもいいわよ!キョンの考えていることなんてすぐにわかるんだから!!」
「いえ、でも迷惑ですから」
「あたしが気にしなくていいって言ってるんだから気にしない!それに、もし嫌になったら言うから」
涼宮さんは嘘をついている顔じゃない。言ってもいいだろうか?最近僕が一人で悩んでいたことを。
「実は…」
「うん。実は?」
涼宮さん、ノリノリですね。ここまできたら、言うしかない!
「彼が最近冷たいんです」
言ってしまった。最近このことが気になって夜も眠れていなかったのだ。
「え~、だってまだ付き合って少しでしょ?冷たくなるの早すぎない?」
そうでしょう!?まだ3週間ですよ?なんなんでしょう?
「でも…おかしいわね。あたしが見たところ、キョンは古泉くんと喋っている時、幸せそうにしてるけど」
そうか、そのせいでばれたんでしたね。では、何故なんでしょうか?
「どんな時に冷たいって感じるの?」
それはですね、僕が彼に近付くと、以前は「気色悪い」とか言いながらも逃げるようなそぶりはしてなかったんですが、最近は僕が近付くと避けて逃げてしまうんですよ。
涼宮さんは夏休みの孤島での名探偵役のようにフンフン頷いている。
「あ、これかも!!」
指をパチン!と鳴らして涼宮さんは何かを思いついたようだ。
「なんですか?藁にもすがり心境なんです!!」
「古泉くん、キョンとどこまでいった?」
は?今それ関係ありますか?
「あるわよ!関係大アリ!むしろその答えの中に古泉くんが探してる答えはあるってなもんよ!」
そこまで言うならそうなんだろう。涼宮さんの勘はすごいし…でも、なんていうか、恥ずかしい。が意を決して言う。
「手を…繋ぎました」
「ふんふん、それで?次は?」
え?次ですか?それで終わりですけど…
「はあ?それだけ?まあいいわ。謎は解けたから!」
ええっ!たったこれだけで僕の最近の悩みが解消されるんですか?それで、その理由を教えてください!!
「いいわ!それはね…キョンは欲求不満なのよ!!」
は?まさか…そんな、本当ですか?えええええ!!!
「キョンだって普通の男子高校生よ?しかも恋人もいる。それなのにその恋人は一向に次の段階に進もうとしてくれない。
いい?キョンの考えはこうよ!!
『古泉、いつになったらキスとかしてくるんだよ。俺から先に進もうなんて言えるわけねえし。キスを仕掛けるなんてもってのほかだ!
お前から行動しろよ!ああ、もう!その気もねーのに無駄に近付いてくんな!欲望が抑えられなくなるだろ!!』
とこういうわけね。だから古泉くんからすると避けられてるように見えたってわけ」
「なるほど。では、彼は嫌がっているわけではなくむしろ先に進むのを待ち望んでいるわけですね!
僕が嫌になって避けていたわけではないと!!」
「そうよ!男だったらさっさとキョンの唇を奪ってきなさーい!!もっと先に進んじゃってもいいわよ!」
はい。思い立ったら即実行ですよね!
「ありがとうございます。涼宮さん!!」
「いいってことよ!明日、報告してね!!」
もちろんです。これで上手くいったら感謝してもしきれませんから。
「感謝なんていらないわ。あたしはキョンが幸せならそれだけで嬉しいの。それに、あたしはSOS団員みんなの幸せを願っているんだもの」
最後のセリフには返す言葉が見つからなかった。

 

trrrrrr
『古泉か?なんの用だ』
「今から、僕の家に来ていただけませんか?」
『あん?あー、まぁかまわんが』
「はい、ではお待ちしています」
よし、家の掃除も終わったし、あとは彼が来るのを待つだけだ。
今日中にキスまではしてみせる!!
ピンポーン
あ、彼が来ましたね。

「いらっしゃい」
「ああ、何の用だ?電話じゃいけなかったのか?」
ここで、いつもの態度のままじゃいけない。
涼宮さん曰く、彼は僕からの行動を待ち望んでいるのだから。
「あなたに逢いたかったんです。愛しい人に逢うために理由は必要ありません」
彼は照れているようで顔を赤くさせながら俯いてしまった。
「馬鹿じゃねーの」
と一言呟いたようだ。
その動作も可愛いのですが、顔をちゃんと見たかったですね。
しかし、照れるということは嫌がっているようではないようだ。
「そちらにどうぞ」
「ん?あ、ああ」
手を広げてソファに彼を誘導する。
彼が座ったのを見計らって飲み物を持ちながら彼の隣に座る。
が、彼は僕から離れるように端の方に移動してしまう。
やっぱり避けられて…いや、涼宮さんを信じるんだ!!僕からもっと彼に近付いていけば、今までとは違う展開が待っているはずなんだ!

ほら!いけ!
「近い。近すぎ」
彼の方に寄っていったら彼は逃げる場所が無くなって今はもう肩が触れ合っている。
それなのに、彼はこちらを見てくれない。
こっちを向いてくれないと次の動作がしにくいではないか。
本当に彼は先に進みたいと思ってくれているのだろうか?いや、弱気になるな。僕には涼宮さんがついている!
がしっ!と彼の肩を掴んで僕の方を向いてもらう。
彼の目は揺れていてとても魅惑的だ。
嫌がってはいない、戸惑っているだけだ。大丈夫だ。
泳ぐ彼の目を自分の視線と合わせるようにじっと見つめる。
どのくらいそうしていただろうか。時間にするときっと短かったんだろうがとても長く感じられた。
彼の喉がゴクッと鳴った音が聞こえた。

そして、彼は…目を閉じた。

涼宮さん!!あなたの勘は素晴らしいです。これは…そういうことでいいんですよね?
違うと言われても、無防備すぎるあなたがいけないと言えるレベルですよね?
知らず知らずのうちに自分の喉からもゴクッという音が聞こえる。
いけない、待たせすぎたのか彼の眉間に皺が寄っている。
これ以上待たせるわけにはいかない。
ドクドクドクドク
彼の肩を掴んでいる手に力が入る。

ドックン

一段と高い胸の高まりと共に短いキスをした。
顔を離して彼の顔を窺う。
目を開けてからの最初の一言は
「なんだよ、そんなに見てんなよ」
なんていう、ちっとも可愛くもない言葉だったけれど僕は満足だった。
彼らしいと思ったし、何よりも彼の顔は幸せそうだったからだ。
それからは普段どおりに話をしたりゲームをしたりして過ごしたけれど、変化が一つ。
彼は先程までのように、変に僕との距離を空けようとはしなかった。それどころか肩や手が触れても文句を言われることも無かった。



ありがとうございます、涼宮さん。これからもよろしくお願いします。
相談なんてしていい立場なのかはわかりませんが、この際甘えてしまおうと思います。

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