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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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スレ住人の意見を聞きながら書いたss。
ちょっと修正してます。

以下、ss本文は「続きを読む」から。


古泉がいつものにやけ3割り増しくらいの顔でピーマンを箸に乗せて俺の口に近付けてきている。
なんなんだ、この状況は。
あーあ。なんでこんなことになったのかね。
はい、回想スタート。


俺と古泉はいわゆる恋人同士というやつになった。
そのへんの経緯は割愛しよう。言っても誰のためにもならんからな。
それで、付き合っていると食事なんかを一緒にする機会が多くなる。
最初のうちは気付かなかったんだが、何回か飯を食っているうちに気付くことがあった。
古泉は意外と好き嫌いが激しいらしいのだ。
「ごちそうさまでした」
とか言っている奴の目の前にある皿を見るとピーマンとかにんじんとか子供が苦手~という感じの野菜が残っている。
妹を思い出してしょうがないね。
そのうち「ピーマンきら~い」とか言い出すんじゃないかとお兄ちゃんは心配だ。
ふむ、ハルヒの前じゃ無理して食ってたのかね。
それを古泉に聞いてみると、
「はい。本当はこういう野菜が食べられないんですよ。
しかし、涼宮さんの僕へのイメージは『好き嫌いなく綺麗に食事をする』というものでしょうからね。
無理すれば食べられないこともありませんし、そこは我慢してます。
機関で嫌いなものを食べる訓練もしたんですよ。某食わず嫌い王に出たら絶対に見破られないで勝つでしょうね」
だそうだ。
やっぱりハルヒのためか。
しかし、食事を残すという行為は頂けないな。お百姓さんとかが悲しむだろ。俺を見てみろ、この綺麗な皿を。
俺は妹にも好き嫌いさせないように手本としてなんでも食うようにしているんだ。
「はあ、すいません」
苦笑しても食べる気はさらさら無いようだ。困ったもんだね。
まあいい。もったいないから俺が食べてやろう。
ひょい、パク。
「あ…」
なんだ、どうせ食わないんだろ?だったら俺が食っても問題ないだろ。
「なんだ、食いたかったのか?」
「いえ、そういうわけじゃないんですが…その、なんていうか…」
古泉らしくもなくもじもじしやがって。歯切れ悪いし、何顔を赤くしてんだよ。よくわからん奴だな。
そんな疑問を残しつつ、最初の俺のこいつへの食事に関する親切は終わったわけだ。

はい、それで次の食事の時!
古泉が自然に俺の皿にピーマンを移してきたのだ。
ピーマンだけを的確に拾っている。こいつ、慣れてるな…
というか、俺の皿に移す動作が自然すぎるぞおい。
たった一回の行為で俺はこいつの残飯処理係にでも認識されちまったとでも言うのか?
けっこう厚かましいんだな。こいつは。
しかし、どうせ今日も残していたら食ってやろうと思っていたし文句を言わずに食ってやる。
感謝しろよ、ったく。
古泉は俺の皿を凝視して自分が寄こしたものを俺が食べると嬉しそうな顔をする。なんでだろうね。
少しでもお百姓さんの苦労が報われているんだとでも思っているのか?
捨てられる作物が減ってそんなに嬉しいか。そんなこと考えるなら自分で食うのが一番だぞ。
それにしても、そのニヤニヤは気にいらん。最後の1つくらい自分で食えと箸で持って突き出してみた。
少しくらいは嫌がるかと思ったが一瞬ポカンとした顔をした後、素直に食いついてきた。
はい、えらいえらい。
「いつも思うんですが、あなたのそれは狙ってるんですか?ええ、わかっています。違うんですよね。天然なんですよね。
僕と一緒に居ない時は誰にでもそんなことをやっているんでしょうか。これは一度検証してみる必要がありますね…」
なんだか古泉がぶつぶつ言っている。何を言ってんのかね。


はい、ここまでが前回の食事風景だ。回想終わり。
そして冒頭に戻る。
「何してんだよ、お前」
「そうですね、これは俗に言う『あーん』というものです」
悪びれる様子もなく、こいつは言い放った。
ああ、やっぱりそうか。
この状況で違うことを連想させられる人がいたらここに来てこいつを諭して欲しい。
誰か居ないか?
ちなみにここは普通のファミレスだ。
周りに人がたくさん居るわけだ。この状況で『あーん』だ?
出来るわけねえだろ。馬鹿かこいつは。
頭のネジを2,3個誰かに緩ませられたに違いない。
っていうか、嫌いなのになんでお前はよりによってピーマンの肉詰めを頼んだんだ?
「食べたかったんです」
嘘つけ。それなら自分で食べろよ。
なんだ、その情けない顔は。
しょーがねーな。ほら、交換してやるよ。
なんだよ、おあずけくらった犬のような顔すんなよ。人の親切をなんだと思ってる。
しかしこいつは簡単には諦める気はないらしい。
「あなたは前回の食事で僕にしてくれたじゃないですか。ですから、お返しですよ」
は?何を言ってるんだ?俺がいつ…
そこで俺は口をあんぐりと開けることになった。
こいつは前回の、俺が口にピーマンを放り込んだことを言っているのか。
いや、あれは…そんなつもり無かったし。
なんてこった。俺がしたことはそんなに恥ずかしいことだったのか。
「お返しなんていらん!」
いらん。絶対にいらん。一人で食うに決まってんだろ。
大体あれは、こいつに食わせるためにやっただけであって、俺は普通に食うんだからその必要性はミジンコの大きさほども無い。
モグモグ。
ああ、ピーマンはこんなに美味しいのにね。この苦さがたまらん。肉もジューシーだし嫌いな奴の気が知れんな。
古泉は口を「あ」の形にしたまま動いていない。いい加減にしろ。早くお前も食え。

5分経過。古泉はさっきと何も変わっていない。そろそろウザイぞ、お前。
「あー、その、なんだ。場所をわきまえろって俺は言ってんだよ」
あ、やっと表情を取り戻したな。
「それは…どういう意味ですか?」
わからんのなら別にいい。
表情を取り戻したと思いきや、今度は俯いてプルプル震えている。
どうした?
「なんでもありません。僕の家に行きましょう、今すぐにです」
え、まだ飯途中なんだが。金もったいないし。
「僕が払いますから」
だから、お百姓さんに迷惑だって。そういうところから環境破壊とかが始まってだな…
「なんなんですか、あなたは…」
そう言われても…お前がなんなんだよ。
って、おい!涙目になるなよ。子供っぽすぎるぞ。味覚と一緒で性格まで本当は子供っぽいのか?
「わかりました。では次回から食事する時は僕の家で2人っきりでしましょう」
「お前、料理上手なのか?」
美味いのならその提案は俺にとっても好都合だ。
毎回毎回外食だとその分、俺のなけなしの小遣いが飛んでいくのだ。
「練習します。ピーマンの肉詰めとか、ピーマンの炒め物とか、ピーマンの天麩羅とか、にんじんのグラッセとかにんじんのサラダとかを


練習すんのかよ。ってことは得意じゃないってことか。
それなのにいきなり家で食べることにするとか、何考えてんだ?
しかもなんでそんなに自分の嫌いなものばっかり作ろうとしてるんだ、こいつは。馬鹿じゃないか。
本当に次回からの食事で大丈夫なのか、それとも時間が必要なのか教えろ。
「お茶漬けとかなら次回からでも大丈夫ですが」
それは料理とは言えんぞ。まあ、茶漬けは好きだが。
「しかし…お茶漬けを食べさせるのは相当な技術が必要ですね」
は?まさか茶漬けを「あーん」とか言って食べさせるつもりなのか?
ああ、そうか。それがしたかったんだな、こいつは。
だから自分が嫌いなものを作ってまで、俺に食べてもらうための口実を作りたかったわけか。
そこまで『あーん』をしたかったとは驚きだ。
「とりあえず、今はそれを食え。ちなみに茶漬けでは諦めろ」
「え?そうですか…でも、お茶漬けでは諦めろということは、違うメニューでは期待しても良いということでしょうか」
しつこいぞ。

さて、ピーマンね。ピーマンは切ると独特な匂いがして嫌いな奴にはキツイ、とはお袋が料理している時の妹の談だ。
放っておくといろいろな勘違いの末、こいつは自分が嫌いなもの尽くしのメニューを作るだろう。
「オムライスが食いたい。今度お前が作れ」
「え?ですが…それでは、その」
なんで俺が残飯処理をしなくてはならん。好きなものを食わせろ。
嫌いなものを食べさせ合うなんてどこの誰がやってるんだ。
「そうですか。では、すぐに練習します」
オムライスは卵で包むのが難しそうだが、ちょっとくらい不恰好でもかまわんぞ。
腹に入ったらなんでも一緒だ。俺はそんなに見た目にこだわる人ではない。
それにしてもお前、輝かんばかりの笑顔だな。
もしかしてオムライス好物か?本当に子供っぽい味覚してんだな。
「ふふ。今度が楽しみです」
そうか。俺も楽しみだぞ。
…ああ、もちろんオムライスの味が、だぞ。器用なこいつのことだ。初めてでもそう悪い味にはならんだろう。

さて、とりあえずこのピーマンの肉詰めを一心不乱に食べることにしよう。
もちろんずっと下を向いてだ。顔はしばらく上げられんからな。なんで顔を上げられないのかは知らん。

えーっと。卵とケチャップ、鶏肉、たまねぎ…あとは何が必要かね。ああそうだ、古泉の家の近くのスーパーは何時までやってたかな。

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