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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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今回はちょうど1ヶ月でした。
珍しく嘘吐かないで出来ました。


使用したお題サイト様へはリンクから飛べます


以下、旧拍手は「続きを読む」から

遠すぎる恋のお題

 


01. 届く気がしない

 

「好きです」

彼はこちらを一瞥するだけ

そしてもう違う方向を見ている

「好きです」

もう一度言ってみる

2人きりの時のこのやり取りはもはや普通になっている

彼は今度は一瞥もくれない

「好きなんです…」

「ああ」

簡単な相槌だけ

届いていない
いくら言っても僕の想いは全然届かない

最初のうちは彼も驚いて照れたりしていたが今ではなんの琴線にも触れないようだ

届かない
どうすればこの想い全てが彼に届くのだろうか

何を言えば届くのだろうか
何と言えば届くのだろうか

この届く気がしない溢れんばかりの想いは




02. 呼び止めておきながら

 

「あ、古泉」

「はい。なんでしょうか」

「ハルヒ何処行ったか知らないか」

「…知りません」

「そうか」


廊下で後ろから自分を呼び止める彼の声
少し浮ついた心を抑えていつも通りの対応をする
そこでの会話の内容は彼女の事
そして僕が情報を持っていないと知るとすぐに立ち去ろうとする
小走りで僕の横を通っていった彼の後姿を見つめる
彼から僕を呼び止めたのに淡白だ
それはそうだ
彼は元から僕に用事があって話しかけたのではなく
彼女を見つけるための手がかりにならないかと僕に話しかけてきたのだ

「あ」
彼は足を止めてこっちに戻ってきた
「ハルヒがまた何かしでかしそうだから、見つけたらとりあえず足止めして俺を呼んでくれ」
「はい。わかりました」
涼宮さんの行動はすぐに機関に報告しなければいけませんしね
「そうそう、今回は俺の言葉は関係ないからな」
SOS団作った時みたいに俺のせいにされちゃかなわねーからな
と言いつつ彼は今度こそ去っていく

彼の頭の中は涼宮さんでいっぱいなのだろう

僕を呼び止めておきながらもその時考えている人は彼女なのだ

しかし、僕を呼び止めて僕と話をする時くらいは僕のことだけを考えてはもらえないだろうか



03. 無関心な横顔

 

彼とオセロをしている

生産性のないいつもの時間
最初から結果があらかた決まっているゲームの時間

もう彼の関心はオセロにはない
しょうがなく暇つぶしでやっているといった感じか

パチン パチン
と僕の番で駒を置いて引っ繰り返している音がするまでは盤も見ていない

オセロには無関心で違う方向を見ている

その視線の先は涼宮さんであったり長門さんであったり朝比奈さんであったりする
そしてその眼差しは注視であったり心配そうなものであったり穏やかそうなものであったりだ

僕の方には視線も寄越さない

僕に寄せる関心はオセロよりも下ということか

無関心そうな顔をしていない彼
関心を持って彼女たちを見つめている
そんな横顔を見つめ、自分は関心を持たれていないのだと実感する

その彼女たちに向けている眼差しをこちらに向けてくれないだろうか
関心をこちらに向けてくれないだろうか

横顔を見つめてもその視線にさえ気付いてもらえない
背景に溶け込んでいるような自分に嫌悪感が沸いた
そしてそれを打破できない自分にも



04. 幼稚な気の引き方

 

「真面目な声を出すな、息を吹きかけるな、顔が近いんだよ気色悪い」

彼に近付いて話しかけるとこんな風に言われる

自分でもこんなことで気を引こうとするなんて馬鹿らしいと思っている

彼は嫌がっているんだ
こんなことやってもしょうがない
相手が嫌がる事をするなんて小学生みたいだ

でも彼は嫌がっていても最終的にはそんなに邪険にしない

涼宮さんのためだと思っているからだろうか

そう、確かに涼宮さんに聞かれたらまずいから内緒話をしているのだ
しかし、ここまで近付いて話す理由はそんなにない

要は涼宮さんにだけ聞かれなければいいのだから本当は大したことではないのだ

少し離れていれば普通に話していても聞こえる事はないだろう
しかしそうしないのは気を引きたいからだ

自分でも幼稚な方法だと思うがそれをやってしまう

やめろと言われても気色悪いといわれても
次の時にはまた顔を近付けている自分がいる

本格的に嫌がられて嫌われるかもしれないのに何をしているんだろう

でも願わずにはいられない

気をこちらに向けてください



05. 誰に対しても同じ

 

誰に対しても優しい人

誰に対しても気を持たせておいて自分ではそれに気付かない

そして誰からも好かれる人

たとえ何を言われてもそれに期待してはいけない

特別な感情で彼は言っているわけではないのだから

彼の言葉は難しい

屈折して見ればいいのかそのままの意味で捉えればいいのか
それがわからない

彼の性格から…
と予測しなければ後で勘違いしていることがある

天邪鬼すぎる彼
素直な彼

困ったものだ

誰に対しても恋愛感情を織り交ぜずに接するので逆に勘違いしてしまうんですよ

誰に対しても同じような感情で接するからいけないんですよ

だが、特定の人を特別扱いした彼は見たくないと思っている自分がいる

自分を特別扱いしてくれる彼は…
そんなのはありえない

そんなことは夢の中でだけ

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