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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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宿題はお早めにっていうか、季節ネタはお早めにって話ですよ。
あと、自分のレポートもお早めにって話ですよ。

何はともあれ、国木田と谷口の夏休みの話です。
国木田と谷口の日常的なものです。
国木田様は余裕ぶっていながらも、実は谷口に翻弄されちゃえばいいと思うんだよ。
あと、国木田の几帳面っぽさを出そうとしていたら無駄に長くなってすいません。


以下、ss本文は「続きを読む」から。

夏休みも終わりに近付いた何も予定のない日
特には関心もなかった甲子園も優勝した学校が何日か前に決まったようだ
さて、今日は何をして過ごそうかな

ん?携帯電話が鳴っているな。谷口からか
ある予感がしてから通話ボタンを押す
「もしもし」
「あー、国木田か?ちょっとお願いがあるんんだけどさ」
ちょっと言いづらそうにしている谷口の声が聞こえる
「なんだい?」
本当は予想はついているけれどわからないフリをして聞く
『あー…のさ、夏休みの宿題終わってるか?見せて欲しいんだが』
やっぱりね
「あのねぇ、今日が何日だと思ってるわけ?あと2日で学校始まるんだよ?出来てて当たり前でしょ?」
『あ、いや、その通りなんだけどよ…でも、だから頼んでるわけで』

どうやら自分が大変な状況にある、ということだけは理解しているようだ
まったく谷口らしい
この口ぶりだと自力では到底間に合わないのだろう
宿題をやらないでおくと2学期が始まってから谷口が居残りになってしまって僕といる時間が減っちゃうな
しょうがない、引き受けてあげようかな
ああ、でもそれ相応の対価は必要なんだよ?
それが人間関係ってものだよね
「はぁ。谷口、お礼はちゃんとしてね。あと、全部写すのはダメだから」
『おぅ!!お礼くらいするぜ!今度のメシくらいなら俺がおごるって!だからってフルコースとかは無しだぜ?』
途端に谷口は元気な声を出し始めた
現金な人だねぇ
そこが可愛いといったら可愛いんだけどさ
『出せる範囲では出すからさ。マジでサンキューな。じゃあ、これから行っていいか?』
「それは構わないよ。でも谷口、お礼はご飯じゃない方がいいな」
『え?ああ、そうか。勝手に決めて悪いな。で、何がいいんだ?あんまり高いものはやめてくれよー?俺の財布事情知ってんだろ』
「安心してよ。お金なんか1円もかからないんだから」
『え?ちょっと待て。金いらないお礼って!おまえ!?』
「男に二言はないってよく言ってるじゃないか。じゃ、待ってるね」
『国木田!!』
「谷口、…僕、待ってるからね?」
『は…い。って!おまえ!!』
谷口が何か叫んでたようだけど、まあいっか
さてと、ここで谷口に諺をひとつ送ろうかな

タダより高いものはない

ってね

 

ピンポーン

インターホンが鳴る
思っていた時間通りだね
液晶に映っている谷口を確認してから返事をする
「今行くからちょっと待ってて」

ガチャ
「いらっしゃい」
「ああ。よろしくな」
谷口は学校に行く時以外は手ぶらの時が多いけどさすがに今日は大きいカバンだね
「おじゃまします…」
あれ、随分おとなしいね
「はい、スリッパ」
「ああ、サンキュ」
「僕の部屋でいいよね」
「ああ、おまえに任せるさ」
僕の部屋に向かい始める
「ねぇ、どのくらいやってるの?」
「あー…と、3割…くらい?」
その疑問系はなんなのかな?もしかして嘘なのかな?
でも、3割だとしても全然ダメなんじゃないかな
「へー」
「あ、いや、もうちょっとやってるかも知れん。あれだよ。わからんとこを飛ばしてるからどのくらいやってるのかわかんねーんだよ」
別に焦って言い訳なんかしなくていいんだよ
「はいはい、わかったよ」
部屋に着く
ガチャ
「ちょっと飲み物持ってくるから勝手にしてて」
「おう。すまんな」

今日も暑いしやっぱり冷たいものだよねぇ
熱いコーヒー持って行くのも楽しそうだけどちょっと時間かかっちゃうしね
それに僕も暑い思いしないといけなくなるし
今度やれたらやろうっと
さて、何か冷蔵庫に入ってたっけ
えー、と。コーラがあるな。これでいいよね
谷口はストロー使わないから僕の分だけ出して…
柄が何も入っていない無色透明のガラスのコップに氷を3個ずつ
うん。綺麗だな、透明っていいよね
全てに染まるような、でも何にも染まらないみたいな感じが好きだな
サイダーだったらもっと綺麗だったかな
透明なのにその中で気泡だけが動いているのは不思議な光景だと思う
コーラも綺麗だけどね
トポトポトポ
この黒いのに茶色にも見えるけど透明なところがいいな
うん。綺麗だね
お盆にコースターを載せてその上にコップを載せる
水滴を拭くための布巾も載せる
菓子は今の時間ならいらないかな
よし、オーケー

トントントン
さっき2人だった時には階段をのぼる足音なんか気にならなかったけれど1人だと気になるな
コーラを零さないようにしないといけないからいつもよりは小さいけれど
ガチャ
「うーんうーん」
谷口は唸りながら宿題をやっているようだ
感心感心
まぁ、当たり前なんだけど
ここで本棚にある小説とか読んでたら怒られることくらいわかってるだろうしね
谷口は僕の小説なんか読まないだろうけどさ
いつもは放っておいたらテレビ見始めるもんね
やる気はあるのだと評価してあげることにしよう
トン
「どう?進んだ?コーラで良かった?」
「ああ、やっぱ炭酸がスカッとしていいよな」
最初の質問については返事はしないのかな?
ゴクゴック、ゴクン
えー、普通コーラを一気する?
「ぷはぁ、喉渇いてたんだよ。ありがとな。今日もあちーよな」
「夏だからね」
「あー、そりゃそうなんだけどよ」
「まあ夏休みも終わりなんだからもう涼しくなってもいいよね。もう夏休みも終わりなんだし」
「あー、っと。そろそろ宿題やらないとな」
「そうだねぇ」
コップを持ってストローを回す
ゴク
「あれ?おまえはストローなんだな」
「うん。だって谷口はいつも使わないじゃない?ご飯食べに行ってストローついてきても邪魔そうにしてるし」
「…俺のことわかってくれてるんだな」
え、何それ?
谷口が可愛すぎるんだけど、どうしたの?
え、今日これから宿題だっけ?
そんなのどうでもよくなっちゃってもいいんじゃないかな
何照れて宿題に意味わかんない数式書いてるの?
うわぁ、まずいなぁ
宿題教えてそれにかこつけてのお礼で楽しもうと思ってたのに…
僕の計画が崩れていくじゃないか
うーん、自分の顔がにやけているのがわかるな
しばらく谷口を見つめる
どうしようかなぁ
「国木田、ここわかんねーんだけど」
顔を上げた谷口からは照れもなく、普通の顔をしていた
え、もしかして照れ隠しに問題集見てたら普通にやり始めちゃってたの?
え?僕、おあずけなのかな?
「はぁ」
「え、ここってそんなに簡単なのか?」
はいはい。的外れのことを考えているわけね
もう、そんなに真面目に宿題やるなんてちょっとつまんないな
嫌がりながらやるのが可愛いのにな
「え、教えてくんないのか?っていうか、あの、見せて…くれない…か?」
「んー?教えてあげるよ?」
「やった!サンキュ!!」
谷口がわからないところは…っと
ああ、ここの応用か。谷口は応用が苦手なんだよね
基本は見れば解けるみたいだけど応用は壊滅的だもんね
ただし基本もケアレスミスがなければ、だけどね
「でも、出来ればもっと可愛くお願いして欲しかったな」
そう、折角座ってて身長差も気にならないんだからちょっと上目遣いになっていてくれるとかさ
狙っていない感じの上目遣いって良いんだよなぁ
女の子でわざとやってるような子にはまったく興味ないんだけどやっぱり無自覚にやってくる人は素直に可愛いと思うよなぁ
まぁ、僕はわざとしかやったことないけどさ
「なっ!可愛いって!!おまえ、えー…可愛く?って、え?」
僕が上目遣いについての考えを巡らしていても谷口は無自覚に可愛くなっている
うん。別に可愛くお願いして欲しかったわけじゃなくてそうやって焦る姿が見たかっただけだったから満足
でも、そんなことは言ってやらない
「え、あー、えっと、お願いしま…す?」
前言撤回
狙ってやっても上目遣いが僕は好きだ
というか、好きな人ならどんな上目遣いでも許せるらしい
あー、うん。いいな、これは
僕も現金な人ってことだね
ま、そんな内心は谷口には教えてやらないけど
僕の好きなことを知ってそれを利用されちゃ嫌だからね
谷口の手玉に取られる自分なんか想像できないし、許せないな
自分勝手だけどそれが僕なんだからしょうがない
「はいはい、それでいいよ」
「な、なんだよー…」
はは、ちょっと拗ねてるのもいいよね
「ここはこの式を使うんだけど、その前にこうして…」

「おお!わかった気がする!」
「じゃあ、こっちの問題もやってみて。これが出来たら出来るはずだから」
「おうよ」
うーん。普通に教えちゃってるな。ま、いっか。
お楽しみは最後ってね
数学は自分でやらないと力つかないからなぁ
夏休みの宿題は終わってもその後の実力テストが悪ければ結局補習に時間を取られることになっちゃうからしょうがないか
理科系も自分でやらないと式覚えられないと意味ないな
英語は意味を調べるのに時間がかかっちゃうからそこは僕のを見せるとして訳すポイントを教えて、えーっと。あとは構文の重要なところを覚えさせて…
社会系は調べたものを無理やり覚えるしかないからな。写すしかないかな
人物名とか地名とかは正解であっても不自然ではないし。たまに空欄を作ったりたまに間違えさせれば構わないな
テストまでにはそれを覚えさせて…
うーん。間に合うかなぁ
宿題は間に合うと思うんだけど、テストがきついかなぁ
とりあえず補習に引っかからない点数を取れるまで頑張って欲しいんだけど
まあ、今日は宿題を終わらせることだけを考えよう
まずは数学を終わらせて…あまりにも難しいのは空欄でいいことにしよう
それくらいなら先生だって見逃してくれるだろう
午前中で数学の半分は終わらせたいな。
昼食をとって、あ…そうだ。昼食は何にしようかな。作ってもいいけど時間がかかるか。コンビニでいいかな
午後には数学を終わらせて…3時くらいには終わらせないときついかな
数学は頭を使うだろうからそれに疲れたって言ったら単純作業として写すだけの教科をやらせるとして
それが終わったら英語かな
英語はどのくらい終わってるんだろう?
谷口のカバンから英語を取り出す
うわ、全然やってないや
そういえば谷口は英語が苦手だもんなぁ
前に「俺は日本人だ!英語なんて話せなくてもいい!!」とか言ってたもんなぁ
うーん。これは…間に合うかなぁ?
英語はけっこう時間がかかるんだよね
「国木田、出来たぞ!って、何見てるんだ?」
「谷口の英語の宿題。全然やってないね」
「あ…ああ、すまん」
「困るのは僕じゃないから謝らなくてもいいんだけど、そうだなぁ。谷口、今日は泊まっていける?」
「え?泊まるのか?」
…変な想像してない?谷口
「そう。泊まらないと宿題間に合わないんじゃない?」
「え、ああ。そうだよな。宿題に決まってるよな」
「宿題以外に何があるって言うのさ?」
「べ、別に…?」
「クスクス。嘘だね。ねぇ、言ってみなよ?」
「うるせーよ。楽しそうにすんなよ。ニヤニヤすんな!!」
ああ、やっぱりニヤニヤしてるんだ、僕
「で?どうするの?」
「あーっと。やっぱり間に合わないか…な?」
「僕も一緒に書き込むなら間に合うだろうけど筆跡でバレるからね。そのせいで僕にも被害が及んだら嫌だし。世界史とかは持って行って家で全部やるなら間に合うかも。ただし、明日も午前中に来ること」
「それって帰るだけ時間の無駄じゃないか?」
「うーん。まぁ、泊まっていった方が谷口にとっては楽だと思うけど無理強いはしないよ。泊まっていっても僕は構わないよって言ってるだけで」
「あー、と。なんの準備もしてないんだけどいいか?」
「うん。いいよ」
よし、これで終わらせられる可能性が高くなってきた
困るのは谷口だけ…なんてさっきは言ったけど本当は僕も困るからやってるんだけどね
本当に何も困らないなら僕がそんなことしてあげるわけないだろう?
調子に乗ったら嫌だから言わないけど
「で?次の問題は?」
「あー、と。ここだな」
「どれどれ。えっと…ああ、これか。ここは飛ばそうか。答えに至る過程が長いんだよね。飛ばしちゃっても大丈夫だと思う。明日、時間が余ったらやろう。あとは?」
「そうなのか?じゃあ次は…」


そんなこんなで午前中は終了
12時を少し過ぎてキリがいいところでいったん止める
「コンビニ行こうか」
「おう」
「数学、あと少しだね。この分じゃ早く終わるんじゃない?」
「お、そうか?ならいいんだけどな」
本当は思った通りの5割強。でも勉強に関しては谷口は調子に乗らせておいた方が良さそうだからね
「昼食と…夕食はさすがに何か作ろうかな。歯ブラシはこの前泊まった時に使ったやつがそのままあるからそれ使えばいいよ」
「おう。悪いな」
夕食は簡単なものでいいよね。作ってる時は僕が教えなくても大丈夫なように写させる教科をやらせるとして
ああ、そうだ。今度は谷口に作らせるってのも面白いかもしれないなぁ
「こんなもんでいいか」
「うん」

 

はい。今日は勉強しかしませんよね
たとえお風呂から髪を濡らしたままでタオルをかぶりながら下しか履いていない谷口が目の前に居てもそうですよね
我慢してあげるけど明日かそれ以降を覚悟しておいて欲しいな
「はい。英語やるよ」
「俺、見たいテレビが……いや、そんなのないです」
「そうだよねぇ、僕に付き合わせておいて自分が見たいテレビ見るなんてこと考えるわけないよね」
「ソウデスネ」
「ん?どうかした?」
「いいえ、なんでもありません」
「なら良かった」

「英訳はあんまり考えすぎるのもダメだよ。1文1文日本語に直して大変でしょ。問題で訳しなさいって出たらその部分だけちゃんとした日本語にすればいいだけであとの部分は意味を把握するだけでいいんだよ。それなら僕が調べた単語の意味を見ながらなら自分でも出来るでしょ」
英語は慣れないといけないからある程度は自分でやらせないとね
「あー、のな?国木田」
「なに?」
ん?言いにくいことがあるのかな?
「俺、国木田が調べてない単語の意味もわかんねーのがいっぱいあるんだけど…」
…誤算
あちゃー、それは誤算だったな
単語の意味を調べるのは全部省けると思っていたのに
ますます時間がかかるな
谷口は電子辞書を持っていない
しょうがない、僕のを貸してあげよう
机から出して電源を入れる。すると『電池残量がわずかです』の表示
これに入れる電池は単4だ。生憎、手持ちにはない
はぁ、しょうがない
「わかった。わかんないとこ言って。僕が意味を言っていくから」
「わ、悪いな」
「構わないよ。僕にとっても復習になるだろうし。どうせ特にすることがないんだ。今日と明日は谷口のための日にしてあげるよ」
「お、まえはなんでそういうことを…」
谷口は照れているようだ。ああ、こういう言葉に弱いんだなぁ
「はい、わかんないとこ言っていく!」
もっと照れている谷口を観察していたかったけれど宿題を終わらせるのが今やるべきことだと思って諦める
終わったらこれに託けていろいろしてもらうからいいんだ
そう、いろいろと、ね

「眠いな…」
谷口がボソッと言う。自分も眠いな、と思いながら時計を確認する
深夜2時
10時半頃からやっていて食事なんかもあったから14時間くらいやっていたのかな
この分だと明日には終わるだろう
明後日からはテスト勉強させないとダメだなぁ
「寝ようか」
「え、いいのか?」
「うん。たぶん明日には終わると思うし」
「そっかー、やった」
「じゃあ、今から布団敷くね。持ってくるから待ってて」
「あ?そのベッドじゃないのか?」
「馬鹿じゃないの?一緒に寝るわけないじゃん」
っていうか、一緒に寝たら眠れるわけないってことだけど
「そーなのか?」
谷口は僕の気持ち知らず…か
バタン
返事をせずに布団を出してくる
まったく。谷口はいつも通り僕と一緒にベッドで寝るつもりだったのか
いくらセミダブルだっていっても高校生が2人寝るにはくっつきながら寝ないとダメだ
そんな風に疲れている僕に寝させようとするなんて僕よりよっぽど鬼畜じゃないのか、谷口は
しかも天然だからタチが悪い
そんな谷口がいつもは可愛いと思うんだけど今日は参ったね

「はい。僕がベッドでいいよね?」
「ああ。もちろん」
2人でテーブルを片付けて布団を敷く
「おやすみ」
「ああ、おやすみ」
数分後、寝息が聞こえ始める
え、もう眠ったの?早いなぁ
しょうがない人だな。ま、そんなことで嫌いになんかならないけどさ
「おやすみ、谷口」
もう1回言ってから僕も眠りについた

 

ん、朝か。時計を確認する。朝の8時。
隣を見るとまだ気持ち良さそうに眠っている谷口
とりあえず朝の身支度をする
朝食はトーストとコーヒー
ああ、そういえば暑い日に熱いコーヒーを谷口に飲ませてやろうと思ってたんだけど今日がいくら暑くても朝食の時に出すんじゃ普通だなぁ
テレビのニュースをつけながら新聞を読む
大したニュースはないようだ
時計が9時を告げる
さて、そろそろ起こすとしますかね
「谷口ー、起きてー」
こうして見ると、本当に気持ち良さそうに寝てるなぁ
修学旅行とかじゃ一番に悪戯書きとかされそうな顔だ
「おーきーろーってば」
「んにゃ、むにゃ」
さて、起きる気配のないこの人にはどうやって起きてもらおうかな
んー、考えるのめんどくさいや
「起きろ」バコッ
頭を叩く
「いてっ!」
「おはよう」
「んぁ?国木田、今なんかぶつかったような…?」
「気のせいじゃない?ほら、それよりも早くしないと間に合わないよ」
「ああ」


「はい、じゃあ英語の続きからね。午前中には終わらせてね」
「うえっ!?」
「当たり前でしょ、そのくらいのスピードでやるの!はい!始め」
「あー、はい」
昨日は聞いてきた単語も聞かなくなっているものが多くなっている
よし、順調順調
さて、今日は午前中に英語を終わらせてあとは写してもいい教科をやらせて…
うん。大丈夫そう

 

夜8時
「終わったー!!」
谷口がそう言いながらバンザイをして後ろに倒れこんだ
本当に間に合ったなぁ。空欄が目立つけれどいつもの谷口にしたら良くやったと言って間違いない
「おめでと」
「ああ、サンキュー。マジで国木田さまさまだぜ!」
「はいはい。明日忘れないようにね」
「おうよ!お礼はたんとはずむからよ!」
僕が言ったこと覚えてるんだか
「はいはい、楽しみにしてるね」
今日は谷口が疲れてるだろうし勘弁してあげるよ
「じゃ、今日のところは帰るな」
「うん。そうだね」
谷口が荷物をまとめ始める
ふぅ、やれやれ
玄関まで送る
「国木田、あのさ。昨日からホントにありがとな」
「どういたしまして」
「それで…あのさ…」
「うん?何?」
「あー、と。ちょっと目閉じてくんないか?」
「え?何それ?」
「頼むって!!」
「ふーん。変な谷口」
谷口の言うとおりに目を瞑る
そのへんによくあるベタベタなドラマとか恋愛小説とか少女漫画とかのワンシーンみたいだ
まあ、谷口に限ってそんなことはないだろうけど
などと、考えていたら唇に柔らかいものが当たる
それはいつも感じている少しかさついた谷口の唇に間違いなくて
その感触は一瞬で終わってしまって目を開けるとそこには真っ赤になった谷口がいた
「じゃ、じゃーな!!また明日!」
目を合わせることなく谷口は駆け出してしまった
はあ、なんてことしてくれるんだ。君は。
まったく…

そんな君がたまらなく好きだよ
そういえば僕が強要しないで本当の意味で谷口からキスしてくれたのは初めてじゃないだろうか
クスクス
ああ、困ったなあ
すごく上機嫌になっちゃうじゃないか
お礼は教科毎に貰おうと思ってたのに貰いにくくなっちゃたな
さてと、それじゃあお礼をどれにするか考えないとね
ふう、1つに絞り込めるかなぁ
楽しみだなあ
夏休みは今日で終わっちゃうけど明日からは学校で谷口に毎日会えるんだしね

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HN:
彼方
年齢:
30
性別:
女性
誕生日:
1986/12/06
職業:
会社員
自己紹介:
社会人2年生になりました。
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