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違う話を書いていたのに方向を間違って出来たもの
なんで書いたのかわからないけど、きっと書きたかったんでしょうね
ちなみにキョンが俺様です
前に俺様キョンについてちょこっと書いたのですが、それの焼き直しです
以下、ss本文は「続きを読む」から
小野さんがゲストだった12人の優しい殺し屋でかかっていたドラゴノーツのジンのキャラソン「Venus・Venus」(表記があってるかは謎)が気になってしょうがないです
ラジオそのものがカオスでしたが、あの曲がかかった瞬間は全てを持っていかれた…
レンタルであるかな…
好きだと思ってそれからどうなる
答えは簡単だ
どうにもならない
想いがあるだけ
風化していくのを待つだけ
自分だけが知っていた
嘘でも淡いなんて言えない恋心
いや、最初生まれてきた時は淡いものだった
放っておいたら自然ともっと淡くなり、勘違いだったのだと思う日がくるだろうと思っていた
それなのに想いはもっと深く濃くなっていく
どこにこんな感情が?
自分はこんな人間だったのか、と思い戸惑うほどになっていた
でも、この想いには別れを告げなくてはならない
当然だ
それが当たり前で
それ以外の予測など僕にはつかない
それ以外の「もし」などないと思っていたかった
それなのに
この不変的なはずの僕の考えを難なく壊していくのはやっぱりあなただった
あなたが僕に「おまえは、俺が好きなんだろう?」
と自信満々に言ってくるから
いつもの笑顔でそれを否定できなかった
いや、自分ではしたと思っていたのにあなたがそれを当然のように否定した
「何言ってるんですか?あ、もちろん、SOS団の仲間として、僕はあなたが好きですよ」
と本当に自分ではいつもの笑顔という仮面を付けていたと思っていたのだ
自分は完璧にかわせたと思っていた
「おまえの嘘は聞き飽きた。少しは本当のこと言ってみろよ」
どうしてそんなことをあなたは言うのだろうか
僕は最初から、この高校に来ると決まった時点で嘘で固めた性格で過ごすことになっていたのに
どうしてその覚悟を壊そうとするのだろうか
「あなたなんか嫌いです」
嫌いだ嫌いだ嫌いだ
僕の心に入ってくるな
勝手に居座るな
一番大事なところに陣取るなんて冗談じゃない
「嫌いだ」
「そうか」
「嫌いだ、嫌いなんだ」
「ああ」
「狂わせるな」
「優等生の『古泉一樹』を…か?」
「『古泉一樹』の全てをだ!」
気づいたとき、僕は目の前の大嫌いな人の口を塞いでいた
それは、食いついたかのようなものだった
彼を食い尽くしたい
黙らせたい
自分の物にしたい
「はぁっ、はぁっ。ほら、やっぱり…はぁ、俺のことが好きなんだろ?」
息も整っていないまま彼は偉そうに、自信満々にそう言う
なんで、なんで…!
「好きだよ!ああ、好きだよ!なんで…なんで言わせるんだよ」
「そりゃあ、俺が言って欲しかったからだろ」
あっけらかんと彼が言う
「どうして、どうして…言いたくなんてなかったのに。知らなければみんなが幸せなのに」
「違うな。少なくとも俺が幸せじゃない」
「幸せじゃ…ない?」
「というかだな、何でおまえはああもあからさまなのに俺に気づかれていないと思えるんだ?その方が謎だ。てっきり気付いて欲しいのかと思っていたんだがな」
「は?」
何を言っているのだろうか
「だって、おまえ、いっつも俺のこと見てるじゃねーか。それで、俺が気付けば笑顔で返すか慌てて顔を背けるかのどっちかだろ。最初は機関の命令かなんかで俺を監視してるのかと思ってたが、どうにも違うようだし」
「なぜ?」
「お前、俺が朝比奈さんと話している時にどんな顔してんのか自覚あんのか?ないよな?あったらそんなこと言わねーよな。
ハルヒと居るときはそれまた違う顔してるし」
「それはどんな顔でしょうか?」
涼宮さんに見られているかもしれない表情
いつもの笑顔だと思っていたのに
「あー…とな。嬉しがってる部分と不機嫌さが混じってるような、そんな表情か」
それはそれは…
僕はとんだ自称ポーカーフェイス君だったようだ
思っていることが完全に顔に出てしまっているじゃないか
「それにしても、あなたはよく僕のことを観察していますね」
「あー、ああ」
照れくさそうにしている
嫌いだとさっきまで頭の中で連呼していたこの人をやっぱり愛しいと感じてしまう
「つーか、お前のせいなんだよ!お前が必要以上に俺を見てるから気になっちまったんだよ。全部お前のせいだ!」
憎まれ口も全て愛しい
あなたを見つめる僕からあなたへ無言で無自覚の愛の告白
彼はどうやらそれを受け止めて僕を意識してくれたらしい
「それであなたは僕が好きになったんですか?」
彼は呆れたような顔をした
「もう知らねーよ。お前なんか。ったく…」
部室を出て行く彼の後姿を慌てて追うことにした
消すことなんか出来なかった想いを消したいとはもう思わなかった
この想いはもっと濃くなっていく
そんな確信を得た気がした