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涼宮ハルヒシリーズの2次制作サイト。鈍感なキョンを愛でています。 BL要素満載なので間違って入ってきた人は回れ右です。古キョンだらけですが、国木田×谷口も少々あります。 当サイトはリンクフリーです。相互も大歓迎です。 リクエストなども受け付けておりますので拍手かメールフォームよりお気軽にどうぞ。
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「惚れ薬の効果」のキョン編です
古泉が逃げ帰ったところからになってます


以下、ss本文は「続きを読む」から。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

古泉の姿がみるみる小さくなっていく
嫌な思いをさせてしまったのだろうか
古泉は足が速く、今から追いかけても追いつけそうに無かった
俺は古泉の家がわからないから見失ってしまえば道に迷ってしまう
携帯電話で連絡を取ればよかったのかもしれないが、結局しなかった
しつこい男だと思われることが怖かったからかもしれない

どうせ明日も会えるのだ
そう考えながらも足取りは重く家に帰る
「ただいま」
「おかえりー、キョンくん」
「ああ」
「あれー?なんか暗くなーい?」
「…気のせいだろ」
妹に気付かれるようじゃダメだな
だが、古泉に逃げられたのは悲しかった
自分には結構なダメージだったようだ
「ふーん。そうなのぉ?」
妹は納得してないらしく俺の顔色を伺っているようだ
明日も会えるんだから、もう落ち込むのはやめておこう
「ああ、そうだよ。元気だ」
「そっか。キョンくん、ごはん食べよう」
「そうだな。ちょっと着替えてくるから待ってろ」
「はーい」
やれやれ

 

PiPiPiPiPiPiPiPi
パンッ!
あー、よく寝た
なんとなく頭がさっぱりしてる感じがするな
時間割を見ながら教科書を揃える
あれ?今日は火曜日か?
昨日は…月曜日だよな
そうだな、昨日も学校に行ったよな
だが、放課後の記憶が無い
なんでだ?
部室に行かずそのまま帰ればハルヒが黙ってないだろうがメールも着信もない
違和感を感じる
それと同時に嫌な予感に襲われる
記憶が無くなるなんてやばいんじゃないか?
世界改変は行われていないか?
長門に連絡を取るべきなのだろうか?
いやいや、そこまで暗く考える事はないのだろうか
記憶が無くなるのは夏合宿で酒を飲んだ時にもあったじゃないか
しかし、酒を飲むようなことにはめったにならないと思う
あー、考えてもわからんな
とりあえず学校行くか
様子が変なら誰かに聞きに行くとしよう
俺も神経が太くなったもんだね


いつものハイキングコースを登り、学校に着く
クラスの前にはなんだか知らないが人だかりがある
あー…と
本日2回目の嫌な予感だ
その中の1人と目が合う
そしてそいつは迷わず俺に近寄ってくる
まるで俺が救世主のように見えているかのような顔だな
間違いなくハルヒ関係だな
「キョン!!やっと来た!」
やっと、と言われるいわれは無い。
いつも通りの登校時間だからな
「なんだよ」
「おまえ、涼宮と何があった?」
「別に何もないが」
俺の記憶の限りはな
やっぱり昨日何かあったんだろうか
何かハルヒの気に食わない事をやっちまってハルヒがそれを忘れろって願ったとかか?
でも、それなら自分の記憶も消せば機嫌が悪くならなそうなのだがな
「涼宮、こえーよ。おまえが絶対なんかやったんだろう?」
なぜ俺のせいだと決め付ける
まったく
俺をハルヒのなんだと思ってるんだかな
何とかしてくれよ、キョン。とか言っているクラスメイトを放っておいて教室に入っていく
ああ、確かにハルヒからは不機嫌オーラが漂っている
入学した当初よりもひどそうだな
「よう」
椅子に座りながら話しかける
返事は無言で睨むことかよ
はぁ、俺が何したってんだよ
「機嫌悪そうだな」
「別に」
ハルヒは腕を枕にして伏せてしまった
あからさまな嘘をつくもんだね、こいつは
「そうかい」
ハルヒにはそう呆れたような返事をしたが、内心は結構焦っている
どうやら本格的に機嫌が悪いようだ
昨日、一体何が起こったって言うんだ?
この機嫌の悪さではまたあの空間が出来ているのではないのだろうか
古泉は学校に来れているのか?
ふむ。確認のために9組に行ってくるとしようか
ガタッ
立ち上がるとハルヒは伏せていた顔を上げる
あん?どうかしたか?
「どこに行くのよ」
「あー…ちょっとな」
別に言ってもいいのだが、その用事というのが閉鎖空間がどうなっているか知るためだから言わなくていいなら言いたくないな
そんなことを考えて言いよどんでいると
「古泉くんのところ?」
とハルヒが言い当てた
これには素直に驚く
「なんでわかった?」
俺はあまり古泉に会いに行くことはない
だからハルヒが一発で古泉の名前を出すとは思わなかった
バンッ!!
ハルヒが机を叩きながら立ち上がる
なんか知らんがハルヒの逆鱗に触れたようだ
「なんなのよ!!なんで古泉くんなのよ!?」
「はぁっ?」
なんでって…用事があるからに決まってるじゃないか
「何の用事よ!!?」
「何って…」
本当のことを言うわけにはいかんな
「あー、あれだ。現国の教科書を忘れたから借りてくるんだ」
「ふーん。わざわざ9組に?」
「あ、ああ」
なんでこんなに突っかかってくるんだ?こいつは
「ふーん。そんなに古泉くんに会いたいんだ」
はい?なんだと?
「…は?」
おっと。思わず呆れた声が出ちまったな
「何よ。今さらしらばっくれようっていうの?」
「何をだ?」
「へぇ。しらばっくれるんだ。昨日はあんなに堂々としてたのにどうしたのよ?クラスじゃ恥ずかしいのかしら?」
ハルヒの顔がどんどん怖くなっていく
本当にどうしたんだ?
「堂々と俺が何をしたって?」
「言って欲しいの?」
あー、嫌な予感がするなぁ
笑顔がこわいですよ、ハルヒさん
「じゃあ、言ってあげるわ。あんたは昨日部室で、こともあろうか神聖な部室で!!古泉くんに告白したのよ!!」
な、なんだって―――――!!!?
「い、意味がわからん」
「何よ?意味がわからないって。昨日、『俺は古泉が好きなんだよ』って言ってたじゃない。あたしが『それは恋愛感情で?』って聞いたら『ああ
』って言って…あー、思い出したらまた腹立ってきたわ!!」
いやいやいや、俺が古泉を好きだと?
そんなこと思ったこともないぞ?
思ってもいないそんなおぞましい事を言うはずがない
そう、俺が正常ならば
昨日の記憶がない理由はこれだろう

俺が古泉に告白した

なんでそんなことになったのかわからんがそれは確かなのだろう
さて、今回は誰のせいなんだか
それと、目的はなんだ?
俺を古泉に惚れさせ、告白させてそれをハルヒに見せる?
そんなことを俺にさせて誰にメリットがあったんだ?
とりあえず俺にメリットが無かったのは確かだな
それにしても、あー、記憶がなくて良かった
そんな記憶があったら発狂してたかもしれんからな
いや、そんな安心をするまえに、ハルヒの誤解を解いておかないと大変な事になりそうだな

「ハルヒ!!」
「何よ」
「昨日の事は冗談なんだ」
「は?」
「ただの冗談だったんだよ。古泉と朝比奈さんと長門も本気じゃないって知ってるんだ。ちょっとハルヒを驚かせようとしてただけだったんだが…
思いのほか、お前が本気にしちまってだな…」
「本当に?」
「ああ」
あとで3人に会いに行って話を合わせて貰わないといけないな
「古泉くんにキョンがそう言ってたって言ってもいいのね?」
「ああ」
古泉だったら俺が頼む前にハルヒに言及されても話を合わせるくらい出来るだろう
それがハルヒの機嫌を回復させる事に繋がるなら尚更な
「本当に古泉くんのことが好きなわけじゃないのね?」
「ああ」
お願いだから信じてくれ
そうじゃないと俺にホモのレッテルが張られちまう
なんてったってクラス中にこの話は聞かれちまってるんだ
これでハルヒが信じてくれなければ俺のイメージ像が本当に大変なことになる
もうSOS団で大変な事になってるんだろうが、これ以上あることないことを言われるのは勘弁してもらいたい
「わかったわ。なんだ、そうだったのね…そうね。そうよね。キョンがまさかね。うん!なんだ、そうだったのね!!」
やった!ここまできたら大丈夫だ!!
「ああ!そうなんだ!!冗談なんだよ。驚かせちまって悪かったな」
「そうね。団長を騙した罪は重いわよ!!今日は罰ゲームよ!!放課後までにとっておきのを考えておくから覚悟しておきなさい!!」
「はいはい」
やれやれ
どうやら俺のホモ疑惑は取り除かれたようだ
しかし、罰ゲームか
誰が昨日の俺を改変したのかわからないが、余計なことをしてくれたもんだ


放課後、「罰ゲームの準備があるから先に行ってなさい!!」というハルヒの声を聞きながら教室を出てきた
部室に入ると古泉が1人でいた
はぁ。なんでよりによってこいつ1人なんだ
記憶に無いとはいえ、告白した野郎と2人だなんて気まずすぎるだろ
古泉は嫌がっててもそんなことを顔に出す奴じゃないと思ってるのだが、男から告白されたんだもんな。
何か様子が違ってるかもしれんな。
そんなことを考えつつも、とりあえず話を合わせてくれるよう頼もうとすると古泉がわけのわからないことを言った
きっと昨日の改変は古泉にもなんらかの影響を与えちまったんだろう

その後ハルヒの罰ゲームを受け、疲れ果てた俺は家に帰り、机の上にあったノートを開き、そこに俺の字で書かれている昨日の日記を読んで罰ゲーム以上のダメージを受けた
このノートは明日燃やすこととしよう
また記憶を無くさない限り…な

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